#ブッシュクラフトで椅子(Aフレームチェア)を作る
この記事では、簡単とは言えないけど一度覚えると比較的楽に作ることができる椅子(Aフレームチェア)の作り方を説明していきます。
ブッシュクラフトでの椅子の作り方は、木だけを使った作りかたと、布を使った作り方などあります、今回作る椅子は木だけで作る方法です。
この作り方は、構造を理解すると、応用が可能になると思いますので、作りなれてきたら、それぞれにオリジナリティーを出してみてください。
※今回の説明では、説明が煩雑になるので工程に入れていませんが、木が重なる箇所にホゾを作って木を組み合わせてから紐で縛った方が固定しやすくなると思います。
構造か特徴的なので、この椅子の事を「Aフレームチェア」と勝手に名付けます。
椅子(Aフレームチェア)を作る必要な道具
道具は比較的少なくて済みますが、紐は多用しますので多めに用意しておいてください。
下の紐で言うなら2個はあった方が安心です。
- ナイフ
- ノコギリ
- 紐
紐は使い切りになると思いますので、パラコードでなく使い捨てできるロープがお勧めです。
椅子(Aフレームチェア)を作る必要な素材
この椅子は名前の通り、木を組んでAフレームを2組作ります。
先にメインのフレーム用に自分の胸の高さ位の丈夫な木を4本用意します、太さは自分の前腕くらいの太さがあれば大丈夫かと思います(強度のある木なら手首くらいの太さでも大丈夫です)。
強度を確かめるために、用意した木を、そばに生えている太めの木に叩きつけて折れない事を確認してください。
Aフレームの固定と組み合わせる為の木を3本用意します、長さはAフレームの角度によって変わりますが(1メートルあれば大丈夫かな)、こちらも丈夫な木を用意してください。
最後に座る為の座面となる木を4から6本、これは木の太さによって面積が変わります、細めの木なら6本、太めの木なら4本くらいですね。長さは、60から80センチもあれば大丈夫だと思います。
少なくとも丈夫な木が11本は必要となります、少し準備が大変とは思いますが、森を歩いて探してみてください。
椅子の素材が用意できたら、次にパーツを作っています、作るパーツは2つだけですが、椅子となるので自分の体重を支えられるだけの強度が必要となります、パーツを組む際にロープにタルミなど出ないように縛ってください。
背もたれになるAフレーム①を作る
このAフレーム①がこの椅子のメインとなるパーツになります。
Aの角度は気持ち広めに設定します、このメインのAフーレム①の中にAフレーム②を嵌め込むので、少し広めに開いてください。
角度が決まったら、その角度に固定するためと、Aフレーム②を嵌め込むために、木を2本下図のように渡して紐で縛りつけます。
作業中に角度が分からなくなる事があるので、メインフレームの木を渡す位置にナイフで印を刻んでおくと良いでしょう。
フレームに木を渡す時の注意点として、下図のように、1手前の木は下から15〜20センチほどの位置に渡して紐で硬く固定してください。
2奥の木は1の少し上に固定します、この時、1と2の間にAフレーム②を嵌めますので、Aフレーム②の木の太さの分は必ず確保してください。
※あとから木を固定し直すのは結構大変なので先にAフレーム②のメインになる木を1、2の間に嵌めて広さを確認してください。
渡し木2本を紐で固定し終わったら、Aの頂点がずれないように紐で固定してください。
※頂点が紐だけでは上手く固定出来ない場合には、もう一本頂点の部分に短い木を渡して、渡した木と3本をまとめて縛れば比較的楽に固定出来ると思います、実際に作ったAフレーム①の写真を貼っておきます。
写真では強度を上げるために3本目の木を渡してあります。
座面になるAフレーム②を作る
①が出来たら次に、Aフレーム②を作ります、こちらは横に1本だけ木を渡します。
まずAの角度ですがこちらは座る側になるので自分のお尻がその角度の中に収まるくらいの角度が必要となります
上に座面となる木を配置するので、必ずしもお尻が収まる必要はありませんが、広めにとっておくと安定感は出ます。
お尻が乗るのは、下図の横に渡した木の下の部分になります。
木を渡す箇所は上から40から60センチほどの場所に固定します、Aの頂点から下がれば下がるほど組んだ時に椅子が安定します。
場所が決まったら、紐で強く縛り付けて固定させ①と同じように頂点を縛りつけます。
実際に組んだAフレーム②の写真を載せておきます。
Aフレーム①②を組む
Aフレームが出来上がったら次にこの①②を組みます。
Aフレーム①の下に2本通した木の間に、Aフレーム②の頂点を入れ②が入れられる所まで押し込みます。
奥までハメ込めたらバランスを作りながら地面に設置してください。
横からみると下図のようになっていると思います。
この状態で、安定している事を確認したらフレーム②の上に座面になる木を置いていきます。
一度座ってみて、安心して身体を預けられる安定感を感じたら、最後にはみ出ている部分の木を切り落として完成です。
下記に完成した時の写真を載せておきます。
写真・図解と説明文だけでは、少し分かり難いと思いますが、一度試行錯誤しながら作ってみてください。
年内にテーブルと同じように、動画でも説明したいと思います。
投稿者プロフィール
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北海道出身のおっさんです。道央ブッシュクラフト協会代表ブッシュクラフト歴6年、アウトドアライター
WordPress等を使ってのサイト制作、写真撮影、動画撮影、編集などしています。
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