【CVRアップ】ランディングページに使える心理学テクニック集|構成ごとに解説【仕事で使える情報】

ランディングページで使える心理効果

※本記事は【心理操作の種類と概要】の続編(ランディングページに当てはめた版)で心理操作でCVRを上げる方法です。まだお読みでない方は、先にそちらをご覧ください。

ランディングページ(以下LP)は、商品購入や資料請求など、特定のアクションを誘導するWebページです。広告などからの流入を受け、訪問者に「問い合わせ」や「購入」などの行動を起こしてもらうことが目的です。

そのため、LPはユーザーの心理に訴えかけ、いかにして行動を引き出すかが重要となります。この記事では、LPの構成とそれぞれの段階で効果的な心理操作(心理効果)の具体例を紹介し、CVR(コンバージョン率)を高める方法を解説します。

ランディングページ(LP)とは?意味と役割

LPとは、ユーザーに対して1つの明確な目的(例:購入、登録、問い合わせなど)を達成してもらうために設計されたページです。

通常のWebページよりも1ページ完結型で情報が凝縮されており、シンプルでわかりやすい導線設計が特徴です。

  • 広告からの流入を受ける
  • ページの途中離脱を防ぐ
  • 最終的な行動(コンバージョン)に導く

これらを達成するために、心理効果を活用したストーリーテリング訴求力の高いデザインが活用されます。

ランディングページの構成と心理効果の使い方【CVRを上げる方法】

以下に、よくあるLPの構成と各セクションで有効な心理効果をまとめました。

1. ファーストビュー

  • 目的:パッと見で離脱されないこと。直感的に「これは自分に関係ある情報だ」と思わせる。
  • 効果的な心理効果
    • カクテルパーティー効果(読者の“自分ごと”に反応)
    • 初頭効果(第一印象で記憶に残す)
    • コントラスト効果(ビフォーアフターを提示)
    • 視線誘導の法則(視線の流れで訴求箇所を目立たせる)
    • カリギュラ効果(あえて制限することで興味を引く)

2. 共感セクション

  • 目的:読者の悩みを明確化し「これは自分のことだ」と思わせる。
  • 心理効果
    • ミラーリング(読者の言葉を使う)
    • 感情の共鳴(読者の苦悩を言語化)
    • 同調バイアス(他人の共感に合わせて自分も共感する)
    • フレーミング効果(問題を特定の視点で提示する)

3. 解決策の提示(ベネフィット)

  • 目的:商品・サービスが問題を解決できると伝える。
  • 心理効果
    • ツァイガルニク効果(興味を引く未完の情報)
    • バーナム効果(誰にでも当てはまりそうな内容)
    • 確証バイアス(自分に都合の良い情報を信じやすい)
    • スノッブ効果(他人と違う選択肢に惹かれる)

4. 信頼構築(実績・口コミなど)

  • 目的:疑念を払拭し、安心感を持たせる。
  • 心理効果
    • 社会的証明(レビュー、実績)
    • 権威性の効果(専門家のコメントやメディア実績)
    • 一貫性の原理(過去の選択と矛盾したくない心理)
    • アンカリング効果(最初に提示した基準が影響する)

5. 限定性・緊急性

  • 目的:迷いを断ち切り、今すぐ行動を促す。
  • 心理効果
    • 希少性の原理(数量限定、期間限定)
    • 緊急性(「今だけ」「締切間近」)
    • 機会損失回避(失うことへの恐れが行動を促す)
    • 時間割引効果(今得られる報酬に価値を感じやすい)

6. CTA(行動喚起)

  • 目的:読者に行動してもらう(購入・登録など)。
  • 心理効果
    • 単純接触効果(繰り返し見せる)
    • コミットメントと一貫性(クリックしやすいボタン設計)
    • 誘導効果(選択肢の配置や提示の仕方で意思決定をコントロール)
    • フット・イン・ザ・ドア・テクニック(小さな要求から始める)

ランディングページで成果を出すためのポイント

  • ターゲットを絞り「誰の悩みを解決するか」を明確にする
  • 読者の感情に寄り添い、ストーリーとして展開する
  • 行動心理を意識し、段階的に信頼と納得を築く
  • デザインやCTAの導線はシンプルで迷わせない

図解でのマトメ図

CVRを上げる心理操作

まとめ|心理学を使ってCVRを高めよう

LPは「説得のストーリー」です。読者の感情に寄り添い、信頼を得て、自然と行動したくなる流れをつくることが重要です。

心理学を活用した構成は、単なる“テクニック”ではなく、読者とのコミュニケーションそのもの。ユーザー視点で設計することで、CVR(コンバージョン率)を着実に向上させることができます。

読者が自分自身を納得させるための後押しと考えると分かりやすいかもしれません。


よくある質問(FAQ)

Q. LPに心理効果を使いすぎると怪しくなりませんか?
A. 使い方次第です。ユーザーの信頼を得るためには“誠実さ”が前提。そのうえで心理効果を「後押し」として使いましょう。

Q. LPのテンプレートだけで十分では?
A. テンプレートも便利ですが、「誰に・何を・なぜ届けるか」の設計が最重要です。心理学を理解することでテンプレートの使い方にも深みが出ます。


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投稿者プロフィール

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gurimuz@
北海道出身のおっさんです。
道央ブッシュクラフト協会 代表として、7年にわたりブッシュクラフトの魅力や楽しさを伝えています。アウトドアライターとしても、実体験をもとに自然と向き合う暮らしや考え方を発信中。
Web制作では、WordPressを使ったサイト構築をはじめ、写真撮影・動画制作・編集まで幅広く対応。
「伝えたいことを、伝わるかたちに。」をモットーに、自然や地域に寄り添った表現づくりをお手伝いしています。
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