気にはなっていたけど、行く機会がなかった白老町のウポポイに行ってきました!
ウポポイとは
ウポポイ(Upopoy)は、北海道白老町にあるアイヌ文化復興のための国立民族共生公園のことです。正式名称は「民族共生象徴空間」で、2020年7月に開業しました。ウポポイは、アイヌ文化の保存・復興・振興を目的として設立され、訪れる人々にアイヌ民族の歴史、文化、生活様式などを紹介する施設です。
「ウポポイ」という名称は、アイヌ語で「(多くの人が)一緒に歌う」という意味を持ち、アイヌ民族が大切にしてきた集団での音楽や文化活動を象徴しています。
主な施設としては、
国立アイヌ民族博物館
アイヌ民族の歴史、文化、生活習慣、宗教などを展示し、映像や実物の展示物を通して深く理解できる施設です。
国立民族共生公園
屋外では、アイヌの伝統的な家屋である「チセ」の再現や、アイヌ民族の生活様式を体験できるワークショップが行われています。例えば、アイヌの工芸品づくりや、食文化に触れるプログラムなどがあります。
伝統舞踊や音楽の公演
伝統的な楽器や舞踊、歌を実際に体験できる機会が多く提供され、アイヌ文化に触れることで学べる内容が豊富です。特に、口承で伝えられてきたアイヌの儀式や物語を現代の形で再現しています。
ワークショップと体験プログラム
アイヌの手工芸や伝統料理、語り部の話などを通じて、訪問者がアイヌ文化を体験できるワークショップが定期的に開催されています。
とAIによる説明はこのくらいで、
ウポポイが出来た当初は、予約制の施設であったので、いちいち予約するのが面倒で興味はあったけど足を運ぶことはなく、行ってみようという思考すら湧かなくなっていた事もあり、かれこれ4年ほど経ってしまっていた。
しかし、いつからかは、わからないが、予約をしなくても入れるようになっていたようで、妹の勧めもあって有給消化用の休みに合わせて行くことにした。
行くにあたり入場料など調べてみた所、駐車場代に500円と入場料1200円、しかし14時以降の入場は、半額で入れるようで随分とリーズナブルで行くことが出来た。
ウポポイに到着
ウポポイは、白老にあるポトロ湖に建てられているので、景観がよく、ウポポイができる前に訪れた時には、観光客など殆ど訪れる事もない、どこにでもあるような、穏やかな湖だったが、ウポポイが出来た事でだいぶん賑やかになったようだ。
駐車場から施設入り口までは、少し距離があるので、車を止める時にはできるだけ手前に止めた方が歩く距離が少なくて済む
公園の中に、博物館やワークショップができる施設など、いくつかの近代的な建物が立っており、公園の一部には、アイヌ民族の伝統的な家が3棟ほど建てられていた。
僕が訪れた時は、ちょうど修学旅行シーズンだった事もあり、高校生っぽい観光客が2〜3校、中学生っぽい観光客が1校かな、夕方近くになると小学生っぽい団体客も訪れておりだいぶん賑わっていた。
そのため写真を撮る際には、出来るだけ映り込まないように画角に注意しながら撮影していました。
博物館へ
ひとまず施設がだいぶん広いのでひとまずメインの博物館に入る事にしたが1階は、物販や休憩ゾーンや会議などに使えそうな部屋があり、展示物は2階に集約されているみたいなので、エスカレーターで2階へと向かう
2階に上がると、ポトロ湖に向かい一面ガラス張りの綺麗な空間になる
この眺めはなかなか壮観で、座れる椅子もよういされているので、時間がある時には、ここでゆっくりと過ごすものよさそうです。
展示室への入り口は、2階の一番奥にあるようで、少し暗くなっている奥へと足を向けるのだけど、歩いていると、壁にプロジェクターで映像が映し出されるので、初見だとちょっとビックリしてしまうと共に、なんで薄暗くしていのかが理解できる。
展示室は、動画撮影は禁止されていたが、写真撮影は問題がないようで、興味のある展示物を撮影することができる。
展示としては、アイヌ民族が使っていた伝統衣装や生活道具、狩猟などに使っていた道具などと共に、いくつかの場所で、動画によるアイヌ文化の説明が流されている。
アイヌ文化を網羅した内容で、なかなかに興味深い、ゴールデンカムイ好きとしては、作中に出てきた道具やアシリパさんが着ていた狩猟用の衣装がちゃんと調べて書いていたんだぁなど感慨深いものがありました。
ブッシュクラフター視点で展示を見ているので、生活の知恵的な道具には興味が尽きないですね、数は少ないですが撮影したものを掲載しておきます
樺太アイヌの伝統らしいけど、この頭に乗っけている飾りを見ると、ゴールデンカムイの樺太編で犬ぞりのリーダー犬がつけていた飾りと同じもののように見える。インパクトがあり可愛かったので撮影しておきました。
横からみても可愛いですね、しかし自然の山では絶対に遭遇したくない存在でもあります。
ゴールデンカムイ作中では、谷垣ニシパを仕留めたアマッポ、仕掛けがシンプルで、色々応用できそうな所が良いですね、弓の応用というよりはボーガンのような作りになっていますね、このアマッポからボーガンに進化していないのが少し不思議だけど、弓の方が使いやすかったのか、武器があまり進化していないということは、部族内での争いが少なかったのかもしれませんね。
展示物を一通り見学後、展示室から出た所で、僕が好きそうな特別展示会をしていたので、別料金200円だか300円でチケットを買いみてきました。
そちらの内容は、次のブログ記事に残しておきます。
さて、好奇心を満たし博物館を出ててみると、少し遠くからアイヌ民族の歌が聞こえてきたので好奇心で音のする方向に向かう。
どうやらチキサニ広場という場所で、伝統衣装に身を纏った集団がイベントを行っているようで、修学旅行の学生さん達を楽しませていた、
僕はというと、音の正体が分かったので、広場の向かいにある、コタンの建物に興味が移り、中を見学できるチセを見学
コタンやチセは、平取でみているのでそこまで珍しくはなかったが、赤子用の揺かごみたいなのは初めて見たので撮影
この時点で結構歩いているので、秋の北海道とはいえ汗が出るほど疲れ気味です。
この施設は広いだけあり、中を移動できる小型のバスがあったり、ところどころに休憩できる椅子や休憩➕イスラムの祈り用の結構広い建物もあり、休める場所が多い親切設計となっている。
体験交流ホール
しかし、メインとなる建物はカマボコみたいな見た目なのは何か意味があるのだろうか?
しかしこの施設は、広いし、体験型のプログラムや映画やらと遊べることが多く、1日だけではさらっと見学するだけになってしまうので、今度は目的を決めて、また訪れてみたいですね。
最後に
ウポポイは建設当初も今も、保守系の人たちから槍玉にあがったりもしていますが、この施設のおかげで、白老に人が来るきっかけになり、地元の人たちの仕事が増えたり、周りのお店にも少なからず良い影響もあるので、僕も思考は保守よりではあるけど、地域の活性化を考えた際には、そこまで悪い印象を持つことは出来なかった。当然これだけの施設をつくり営業をするのだから、すくなからず利権は発生しますが、マイナスとプラスを天秤にかけてどちらが良いのかを考えた場合、ウポポイは今の所プラス面の方が多い気がします。
先に書いたように、まだ施設にあるレストランも利用していないし、体験プログラムも何ひとつ体験できなかったので、多分また来ることになると思います。基本的に楽しめる施設であることは確かなので、変な偏見が邪魔をしてまだきていない人がいたとしたら、とても勿体無いので是非一度足を運んでみてください。
投稿者プロフィール
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北海道出身のおっさんです。道央ブッシュクラフト協会代表ブッシュクラフト歴6年、アウトドアライター
WordPress等を使ってのサイト制作、写真撮影、動画撮影、編集などしています。
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