前回の記事からかなり日が経ってしまいましたが、動画作り方カメラの動かし方にんついての勉強の記事の続きです。
今回の記事では、カメラの動かし方についての記事となりますが、僕も動画を撮影するときにカメラを動かし撮影する事がありますが、まぁうまくいかない事の方が多いんですよね、簡単な横パン一つでも動き出し、動き終わりのときにピタッとカメラを止める事ができなかったりします、これは三脚を使ってやってみてもピタッとは行かなく特に動き終わりのときに止めたつもりが少し戻ってしまっていたりします。
これは筋肉の反射によるものじゃないかと思いますので、練習が必須となりそうです。
カメラの動かし方にはそれぞれ意味があり、説明から演出、心理描写と多岐に渡りますこの記事では、動かし方の種類だけではなく、動きから作られる意味まで説明がありますので、勉強になると思います
今回の記事もいつものYouTubeチャンネルさんの内容を使っています、本家の動画もご確認くださいね。
静止ショットは通常カメラ位置をロックしてカメラを動かさないで撮影するショットです、FIXとも言われます。
スタティックショットは対話シーンで良く見る事ができます。
正確な絵画的構成のシーンでも使われます
あるいは、俳優の演技が映えるショット(俳優の演技を見せたいショット)にも使われます。
場合によっては、キャラクターの無力感を表現することも出来ます。
パーンは固定位置に留まりながらカメラを水平方向の右または左に回転させて撮影します。
パンを使うことでキャラクターのアクションを追跡できます。
または、情報を明らかにするために使用されることもあります。
場所(シーン)から人物へのパンを行い人物がいる状況の説明を行えます。
ゆっくりスローパンを行うことで、期待感を与えることもできます。
逆に素早くパンを行うホイップパンをする事で、ショットのエネルギーを高めます。(文章では表現が難しいですが、例えばキャラクターが振り向いた先をホイップパンで観客に見せるカットをイメージして貰えば言いたい事がわかりやすいかと思います)
ホイップパンで対象人物2人をテンポよく交互に見せることで2人の関係性を作りだすこともできます。
カメラを固定位置にして上または下に回転させる動作です。
ローアングルからのチルトアップをすることでキャラクターを強く見せることができます、逆にハイアングルからチルトダウンを行えばキャラクターを弱く見せることができます、
風景で使う場合はチルトアップで風景を見せることで世界の奥行きを見せる事もできます。
パンと同じように情報を見せることもできます、手元の画面からチルトアップで人物の顔を見せ誰が何をしているかの情報を見せられます
プッシュインショットではカメラが被写体に向かって移動しながら撮影します。
カメラを寄せるということは、瞬間を強調することなのです。
プッシュインをする事で製作者は私たちの注意を特定の細部に向けることができます。
あるいは、キャラクターの思考プロセスをキャプチャーすることもできます。
プッシュインと逆に被写体からカメラを引きながらの撮影になります。
カメラを引くと、被写体が強調されなくなりますキャラクターとの関わりを断つための一種の合図になります
シーンのコンテキスト(「文脈」「前後関係」)を明らかにする事ができます。
設定、キャラクターの被写体が小さくなるにつれて、シーンから切り離されてしまう印象を与えられます、映画などのラストシーンに使われる事もあります。
プルアウトは、孤独などの否定的な感情を強調する事ができます
ジョーカーのこのシーンでは、アーサーが弱い立場にある事を示すことができ、監督はアーサーを見捨てたと捉えることもできます。
ズームではカメラ自体は動かさず、ズームリングでカメラの焦点距離を変える撮影方法です
ズームではズームイン、ズームアウトがあります。
ズームアウトは、カメラを引くプルアウトと同じように被写体の周囲の状況が明らかになります。
ズームは、人間の機能には相当するものが無いため独特です。
押し込むように被写体に寄ることができますが、人間の目にはズーム機能がないため、このカメラの動きは不自然に感じます
ズームで特定の詳細に注意を向けることもできます。
多くのホラー映画やスリラー映画では、不安を生むだすためにゆっくりしたズームインが良く使用されます。
クラッシュズームは多くの場合劇的な効果やコメディ的な効果を得るために使用されます
※クラッシュズームは、ガッとスピードを上げてズームする撮影方法です。
ドリーズームは、ドリーの動きとズームの動作を合わせた方法です
ドリーズームは、ヒッチコックの映画「めまい」で劇的に使用されたことにちなんで名付けられました。
ドリーズームでは、異なる二つの異なる方法で実行されます。
一つ目は、ズームアウトしながらドリーインする方法です
これにより前景のスケールを維持しながら背景のサイズが大きくなります、
これはショット内の内部の対立を描写するためによく使用されます。(対決シーンなどでキャラクターをアップで写しつつ、背景が徐々に大きく見えるカットなど)
二つ目の方法はズームインしながらドリーアウトする方法です
これにより前景の被写体が背景よりも優勢になります
ドリーズームを使用すると二つの主題の間の成長する関係を強調表示できます。
ドリーズームはポジティブまたはネガティブな心理的効果を伝えるためにあらゆるショットリストで多用途に使用できます。
ロールはレンズの方向を維持しながらカメラをその縦軸を中心に回転させます
カメラロールは方向感覚を失い不安定にします
ロールはパニックの瞬間にキャラクターの動きに合わせるために使用できます。
カメラロールは当惑させることがあります、悪役が王位についた時のようにテーマを視覚的に強調するために使用することもできます
カメラロールは、物語の動きや劇的な変化を強調する大きな効果をもたらします。
トラッキングショットは、キャラクターをカメラで物理的に追うように移動させます。
このショットは、プッシュイン、プルアウトとは異なります、トラッキングショットではカメラは被写体がどこに行っても追跡します。
意図的に行うと二つの質問が生成されます。
このキャラクターは、どこへ行くのでしょうか?
そして彼らがそこへ到着すると何が起こるのでしょうか?
これは観客を映画に直接没入させることを目的とした長回しの撮影に最適です。
トラッキングショットも緊張感を高めるために使用もできます
カメラが横方向、左または右に移動する場合、トラッキングショットは、被写体を先導することもあります
アークショットは、被写体の周りをカメラが周回する動きをしながら撮影します。
この軌道は通常、水平な円弧です、しかし、垂直にする事もできます。
アークショットはキャラクターが完全に静止している場合にダイナミックな動きを加える事ができます
ヒーローチームをアークショットで撮影すると一つのユニットとして団結させます。
アークショットは親密な瞬間のために被写体に焦点を集中させつづけます。
アークショットはパニック、あるいは英雄的な見せ方にも使えます。
三人のうち2人が言い争いをしている所をアークショットで撮り緊張感を出し、三人目がアイデアを提案するタイミングで動きを止め緊張感を止める演出にも使えます。
アークショットの動きの速度をあげる事で、キャラクターの精神状態を反映させ、めまいがするような効果を生み出すことができます。
ブームショットはカメラを上下に動かします。
クレーン、ジブ、ペテスタルを使用します。
小さなブームの動きが画面奥の情報を明らかにするために使用されます。
大きなブームの動きを使用して、アクション中のキャラクターを追跡する事ができます。
ランダムなカメラの動きは、カメラ揺れをつかいます
任意のズームとランダムなカメラの動きを一つのスタイルとして使用する事で、ドキュメンタリーのような雰囲気を作ることができます。
映画セブンのクライマックスシーンでは、2種類のショットがあります。
制御されたショットとランダムなショットだ、各ショットが各キャラクターの精神状態を現すのに使い分されている。
パニック状態のニルズはランダムで撮り、
冷静なジョン・ドゥは制御されたショットにして精神状態の対比に使っている
カメラの動かし方はいかがでしたか?
なんとなく映画を見ているだけでは、なんにも考え無いで見てしまっているシーンがこんなに考えられて撮影されているのかぁと感心してしまいますね。
さて動画撮影についの勉強記事は、レンズの選びからからカメラの動かし方まで一通りできたと思います。
動画制作でいえばまだ、知るべきことはあると思いますが、ひとまずここまでで、このシリーズは終わらせて頂きます。
また、動画制作の企画の作り方、プロットの作り方など、分かりやすい内容を見つけたら別シリーズで記事にしていきます。
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