最近は、撮影用のライトの値段もだいぶん下がって買いやすくなりましたね、とはいえまだまだ撮影する時にライトを使うって人は、少ないんじゃないかと思います。
この記事では映画でのライティングについての記事になります(カメラのライティングとはだいぶん意味合いが違いますので混同しないように)。
他の記事と同じように下記urlの動画をもとに情報をまとめていますが、この記事は、前半のライトの説明と後半のライティングの種類についての記事になります、一本でまとめようかと思いましたが、思いの外長くなるので2本にします。
※動画では説明しているがこの記事では省いている内容もありますので、動画の方もご覧ください。
舞台などを見るとわかるが、ライトは被写体を目立たせる(観客の目を役者に注目させる)ために主に使われます、暗い舞台でスポットライト1灯で照らされた役者を見れば、その役者以外に目を奪われないですよね。
ライティングは被写体に視線を集めるために使用すると定義して良いかと思います。
光は大まかに分けて2通りあります、一つは自然光、もう一つは人工光、
自然光とは太陽、月の明かり、火の明かりなど自然の中で発生する光、人工光はその他全ての光です。
ここでのカテゴリー分けは、キーライト、フィルライトなどとは違いますので先に伝えておきます。
アンビエント照明とは撮影クルーが持ち込まなかった現場に設置されている明かり(照明)
これは街灯、ネオンサイン、自販機の光、月の明かりも含まれます。
実用的な照明とは、フレーム内に見えるあらゆる照明のことを言います。
多くの場合は、実用的な照明は、意図したライティングを正当化、動機つけのために使われます。
例えば、暗い室内で人物を撮影する場合、光源が何もない状況でライティングを人物に当てるだけにすると、見ている人は、この不自然な光は何の光?とストーリーとは関係のない思考に行ってしまいます、そこで部屋に一個テーブルランプがあるだけで、人物を照らすライティングに対して、テーブルランプの光と自然と受け入れることが出来ます。(当然、光の色や色温度を合わせる必要はありますが)実用的な照明を設置する事で撮影用のライティングを正当化することが出来るという事になりますよね。
ルーメンという単位を聞いた事はあります?最近では懐中電灯、マグライトなどの商品を買う時には、大体最大〇〇ルーメンと記載されていますよね。
これは光源が生成する光の量の測定値です、ルクスは、その光が被写体にどれだけ当たるのかを測定します。
反射光は被写体に反射してカメラに返ってきた光のことです。
光の量は光源の強さと被写体と光源の距離に依存します。
光は光源から離れるとすぐに強度を失い始めます、これをライトフォールオフと言います
光の強度は距離の2乗で1に等しくなります。
基本的にこれは、光源からの距離が2倍になるたびに光が75%減少することを意味します。
撮影監督が測定するもう一つの数値は、ケルビンと呼ばれる熱力学的単位で測定される色温度です。
昼光は役5600ケルビンでほとんどの人工光より青くみえます、
タングステンライトは色温度が役3200ケルビンの一般的な人工光源です。
これら二つの光源を混合するとショットにさまざまな色をつけることができます。
タングステンライトがオレンジを作り、昼光が青をつくります。
光の説明が終わったところで、撮影時に使われるライティング周りの言葉について書いていきます。
カメラを触ったことがある人は知っていると思いますが、露出は、カメラに取り込む光の量と考えれば良いかと思います、基本的には、絞り、シャッタースピード、ISOでコントロールします。
全ての映像は光と影のバランスです、そしてその関係性を表現する一つはコントラスト比と呼ばれます。
これは画像の二つの領域で光と影の違いを測定する方法の省略形です。
通常、被写体の顔はコントラストの中間にあります。
または影にすることもあります。
ハイキー照明とは背景と被写体が最小限のコントラストで均一に照らされる底コントラスト比を表す言葉です。
ローキー照明は、最大のコントラストで光と影の差が大きい高コントラスト比を表す言葉です
一般的な言葉のイメージと説明が違うように感じると思いますが、ハイキーを作るには、背景も明るめに撮る必要があるためどうしてもコントラスト比が狭まり画像全体が明るくなります。
逆にローキーを取る場合は、背景を暗くとり、被写体にライトを当てることでコントラスト比を広げる必要があるので画像全体は暗くなります。
ハイとローに惑わされずに覚えると良さそうですね。
ハイキー照明、ローキー照明は特定のムードや雰囲気を作るためにさまざまなジャンルの作品に使われています。
一般的にハイキー照明は、明るい印象、ハッピーな雰囲気に使われています。
ローキー照明は、暗い印象、シリアスや重い雰囲気を作る時に使われています。
明暗法は、コントラスト比の高い(ローキー照明で)控えめな照明の一種です。
ローキー照明との差が分かり難いですが、被写体にライトを弱めに当ててコントラスト比を下げるのかと思います、また背景を暗めにとり被写体も暗めにすることでコントラスト比を下げたアンダーめの絵作りかな。
神秘的や危険な雰囲気をつくるためフィルムノワール作品で良く使われています。
撮影監督はまた、ハードライトとソフトライトを選ぶ必要があります。
ハードライトは、劇的なシーンや強烈なシーンに使えます、指向性の強い光で影をくっきり作ります。
夏の強い日差しなども表現できます。
ソフトライトは拡散した光で、影もぼんやりと作ります、幸せなシーンやロマンチックなシーンによく使われます。
自然光で発生する最高に柔らかい光は、マジックアワー、ゴールデンアワーの時間帯に発生します、太陽の上がりはじめ(地平線から太陽が出きるまでの間)か、太陽が消える間(太陽が地平線に消える間)の約10分間の時間帯ですね。
カメラに対する照明に配置も考える必要があります。
ブロードサイドともよばれるダムサイドは、被写体のカメラに近い側を照らし、被写体に親しみやすい印象を与える効果があります。
スマートサイドとは、カメラに面していない被写体の側面を照らして被写体により劇的な外観を与えることができます。
撮影時のライティング2に続きます。
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