【動画撮影の勉強】動画撮影時の画面構成

動画でも写真でも撮影する時に画面構成を意識しますよね、主題をどういうイメージで見せたいのか?見たままでは無く与えたいイメージを補強するために、背景選び、構図選びと考えますよね。

この記事では画面構成に関する記事となります、以前書いた記事、撮影時のカメラアングル撮影時のフレーミングなどとも関連性が強いのでまだ読んでない方は、この記事を読んだあとにでも確認してください。
この記事はこの動画を参考にして記載しています、興味を持ったかたは是非みてください
https://youtu.be/hUmZldt0DTg

ポイント

ポイントは、見ている視聴者に対象にたいして目を向けさせる効果があります。

画面構成ポイント

ポイントは交点であろうと、焦点であろうと効果的に作用します。

画面構成交差ポイント
ポイント

ポイントを使用して注意を向ける技術は、ワイドショットで人気のあるテクニックです。

画面構成ポイント1
画面構成ポイント2

製作者は私たちの目が自然にポイントに向かうように整理されたキャンパスを使用することがよくあります。(ポイントが目立つように考えた背景、構図)

ポイントは、剣の先に設定することもあります。

剣先をポイントにみたてる

ポイントは三分割法と組み合わせて使用されることがよくあります。

ポイントは三分割法でよく使われる

ポイントを使用するもう一つの構成技法は、ゴールデントライアングルです

ゴールデントライアングも相性がいい

ライン

ラインは構成の基本的な構成要素です。

縦の線は、身長と強さを示唆している可能性があります。

ライン構成縦

水平線は、距離と落ち着きを示唆することが可能です。

ライン構成横

対角線はフレームに傾いたエネルギーを加えることができます。

斜め

曲線は優雅な構図をつくることができます。

曲線での構成

誘導線(リーディングライン)を使って特定の方向に目を引くこともできます。

リーディングライン

構図の線は方向性とムード、感覚を生み出します。

そして、それらを組み合わせるとまた別の構成要素が作成されます。

シェイプス

形状は私たちの視覚的現実を構成するので構成において形状が重要であることは驚くべきことではありません

シャイプスでの構成

三角形、サークル、正方形、すべてがイメージに一種の視覚的統一をもたらします

シャイプスでの構成三角形
シャイプスでの構成丸
シャイプスでの構成正方形

すっきりした幾何学的形状は、まるで全てが整っているかのようにフレームにキチンとした満足感を与えることができます。

シャイプスでの構成まる2
シャイプスでの構成三角形2

一方不規則、または有機的な形状は、より自然に感じることができます、または混沌とします。

有機的な構成

シェイプでフレームの中にフレームを作ることで、画像内で視聴者に焦点をあてる領域を小さくすることができます。これらのセカンダリーフレームは、形状やシーンによって閉所恐恐怖症から快適さまであらゆるものを呼び起こすことができます。

丸を使った画面構成
三角の構成

テクスチャー&パターン

形状と同じようにテクスチャやパターンも形を整えたり画像の読み方を伝えたりするのに役にたちます。

パターンを使った構成

全てのオブジェクトにはテクスチャがあります、スムーズ、パターンとその中間

スムーズなテクスチャ
パターン2
パターンとテクスチャ

テクスチャは多くの場合、撮影監督とプロダクションデザイナーのコラボによって実現されます。

光を使ったテクスチャ

光っでさえ画像にさまざまなテクスチャを追加できます。

テクスチャを使用して、被写体を背景から浮かび上がらせることができます、

または溶け込ませもできます、

テクスチャで被写体を浮き上がらせる
テクスチャで被写体を同化

パターンは構成においても重要な役割を果たします。

パワーとコントロール、調和、狂気、シンプルな繰り返しで提案できる全てのアイデア

パワーとコントロール
調和
狂気

パターンを破ることも同様に興味深いものです。

不穏な雰囲気

このショットでパターンがどのように壊れているか、それが何を示唆しているかを考えて見ましょう。

パターンでイメージを強化

シャイニングでデザインされたカーペットが方向感覚を失わせる迷路をどうように呼び起こすか、テクスチャとパターンは観客にイメージをより具体的な繋がりを与えます。

スペース

スペースは構成においても重要であり、二つのカテゴリーに分けることができます。

空間を使った構成

ポジティブとネガティブ。

ポジティブスペースは、被写体に与えらた領域です。

ポジティブスペース

ネガティブスペースは、被写体の周囲の空白です。

ネガティブスペース

画面内のオブジェクトが大きいほど重要度が高くなります。

大きいほど重要度が高く

被写体を脆弱に見せる極端な広角ショットから力を与える極端なクローズアップまでネガティブスペースの量意外にその場所も重要です。

脆弱に見せる極端な広角ショット
力を与える極端なクローズアップ

ヘッドルームとは、被写体の頭上にある余白量で通常は最小限に抑えられます。

ヘッドルーム

リードルーム又はルッキングルームは、被写体の前にあるネガティブスペースの量で、通常、後ろの量より多くなっています。

ルッキングルーム

しかしこれらのルールを破ることも同様に効果的です。

ルッキングルームを逆に

フレームを埋めることは、被写体に殆ど、又はすべてのポジティブなスペースを与えるテクニックです。

混沌の感覚を生み出す、感覚過負荷の一形態、反対も同様に効果的です

簡素化されたフレームは心を落ち着かせることができます、又は悲しくすることも

深さ

映画は三次元空間を表現する二次元媒体です、そして二次元を三次元に錯覚させる最善の方法は奥行きです。

スペースを三つのセクションに分けます、前景、中盤、そして背景

この各平面を使って意味と関係の階層を作ることができます、(レイヤー構造)

浅い焦点は被写体を他の平面から分離できます

人の目は焦点があっているオブジェクトに目が行きます、また、カット中にピン送りでフォーカスを変更するとピントが合っているオブジェクトに注目を集めことが出来ます。

深いフォーカスにすると画面をレイヤー構造にすることができます。

このカットでは、重要性と力の階層を視覚的に作成するために三つの面全てが使われています。

母親は、前景で優勢を主張します、父は中盤でひるむ、子供がバックグラウンドで無邪気に遊んでいます。

バランス

経験則として、フレームはバランスが取れている必要があります。

シンメトリーでバランス

左側に何もない右側の被写体位置のフレームはバンラスが崩れているように感じます

バランスが悪い例
バランスが悪い例2

背景に何もない前景の被写体もバンラスが取れていないように見えます

バランスを維持するためのテクニックの一つは、複数の被写体を撮影する場合、グループが奇数である方が視覚的に好ましいバランスになります。

3ショットはバランスを作りやすい
スリーショットは便利

黄金比もバランスを活かしたもので構図の使い方はいくつかあります。

フィポナッチ数列に関連して比率は1:1618です。それ以外の場合は数phiとして知られています

フィポナッチ数列でのバランス

黄金比を使って長方形を描きそれを同じ比率で分割し続けると黄金螺旋と呼ばれるものが出来ます。

黄金螺旋の作り方
黄金螺旋の作り方2

しかし黄金比を構成に取り入れるためにこれほど複雑なものは必要ありません。

フィルム、フレームの高さを取り、この比率を使用して横に線を引くと被写体の目を配置する理想的な位置が見つかります

黄金律の簡単な使い方

この黄金比は地平線の位置など用途は無限にあります。

黄金律の簡単な使い方2

バランスは、対称性を意味する場合もあります。

三分割法や、黄金比の代わりに左右対称の構図を選ぶ監督もいます。

シンメトリー

アンバランスな構成で観客を不安にさせたい時もあります

バンラスを崩して不安感を煽る

バランスはイメージを整理して安定させるのに役立ちます。

整理されたバランスは安定感がある

アングル

構図で活用されていない要素の一つは角度です。

ダッチアングルで不安定感をだす

ほとんどの構図は、カメラを地面に対して水平に保っていますが、切り替える機会はたくさんあります。

角度が高いと被写体は小さく迫力がなくなります。

角度が高いと被写体は小さく迫力がなくなります

ローアングルはその逆です。

ローアングルはその逆

頭上の角度は切り離された客観的な視点を提供します。

客観的な視点

場合によっては水平で、水平を傾けたダッチアングルでアンバランスにして緊張感を与えることもできます。

アンバランスにして緊張感を与え
頭上ショットで客観的にしアンバランスにして緊張感を与える

またはショットに運動エネルギーを与えることも可能です。

運動エネルギーを与える

カラー&トーン

フレーム内の色も見る人の目を向けるのに役立ちます。

画面構成カラー

単色、類似色、補完食

単色
類似色
補色

トライアドの配色は画面の読み方に大きな影響を与えます

トライアド画面構成

色は他の構成方法を覆すことさえ出来ます。

このショットでは、通常、赤の細かいテクスチャのある背景に目がいく構成ですが、赤の反対色の緑のドレスを着たことで、婦人の方に目がいくように設計されています。

設計された配色画面構成

色と同様に構成のもう一つの要素は画面内の明るさとコントラストを表すトーンです。

同じ画面に闇と光を混ぜることでより複雑なメッセージが作成されます。

コントラスト画面構成

人の目は自然に最も明るい部分に引き寄せられるため被写体が暗闇に囲まれた状態で、松明などの光源をもっていると、そこに注意を引くことができます。

目を引かせる画面構成

ショットは構成するときは、視覚的なストーリーテリングにおいて色とトーンが果たす役割を忘れないでください。

まとめ

もちろんこれらの構成要素は全て組み合わせることができます。

色ははパターンを作成できます

色ははパターンを作成できます画面構成

トーンはバランスを作り出すことができます

トーンはバランスを作り出す画面構成

形は奥行きを生み出すことができます。

形は奥行きを生み出す画面構成

記事では、要素の一つ一つを紹介していますが実際に、撮影する際には、環境と目的に合わせて、一番目的にあった要素を2つ、3つと組み合わせることで、カットの意味づけをしていきます。

セットを組んでの撮影ができるプロとは違い、vlog撮影などの場合は、まず、要素になりそうな、場所を確認してから撮影をすると良いのでしょうね。

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投稿者プロフィール

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gurimuz@
北海道出身のおっさんです。道央ブッシュクラフト協会代表ブッシュクラフト歴6年、アウトドアライター
WordPress等を使ってのサイト制作、写真撮影、動画撮影、編集などしています。